部屋の一部に雨漏りですが、部分修理は可能ですか?先日の大雨の時に、実家の奥の部屋の角のところから雨が漏れていることに気づきました。あまり使わない部屋だったので、よく注意していませんでしたが、時々、床が濡れていることがあったのだそうです。大雨の日、雨漏りしている所にバケツを置いて対処しましたが、雨は2日続き、ようやく収まってから父が屋根に上がってみると、瓦の下の木がボロボロになっていたそうです。実家は築20年ほどの戸建てなのですが、日曜大工が得意な父が自分であちこち修理しながら維持してきました。ただ、最近腰が悪くなったのと、屋根の上の作業で危険性もあるため、家族としては専門の業者さんに屋根修理をお任せしたいです。雨漏りしている一部だけの修理は可能ですか?また、他の部分も問題がないか点検もお願いしたいですが費用はどのくらいかかりますか? |
傷みの状態に応じてベストな修理方法をご提案します。住宅は新築して10年も経過するとあちこちに傷みが出始め修理が必要になってきます。雨風に晒され続ける屋根は建物の中でも特に劣化が激しい箇所です。腐朽が進行するとトタンの錆や瓦の割れなどが起こり、雨漏りや他の問題につながっていきます。傷みの状態によっては屋根工事だけでなく、土木工事や塗装工事など他の種類の工事が絡むことがあります。すでに雨漏りが起こっているのでしたら、速やかに屋根の専門業者へ雨漏り修理の相談をしましょう。日曜大工で修理が可能な場合もありますが、腐朽が進行した箇所の修理や工事は専門の業者に依頼される方が確実です。部分的な修理だけでなく、屋根全体の点検も行ってくれるため、普段知ることのできない屋根の状態を知ることが出来ます。業者によっては屋根診断を無料でしてくれるところもあります。屋根の専門家が調査、必要に応じて散水試験を行い、お住いの屋根の状態について説明を行うそうです。すでに雨漏りが生じている場合は雨漏り修理の応急措置も行ってくれるそうです。 無料で点検してもらえるのですから、是非依頼されるとよいでしょう。今後、別の個所に問題が起こらないようにするために全体の点検を依頼し、劣化が進む前に修理が必要な個所は対処されることが賢明です。修理内容が複雑になると工期も費用もかさみます。 大切なお住いを守るために定期的なメンテナンスを行い、長く安全に暮らせるお宅を維持しましょう。 |
予算がない人でも選べる屋根材はありますか?雨漏りが発生した時に屋根修理の業者に来てもらい、修理してもらいました。そこまでひどい劣化ではなかったので良かったのですが、全体に屋根材が老朽化していて、他にも補修した方がいいこと、屋根のリフォームも検討されてはと提案されました。雨漏りしている段階で屋根部に傷みや老朽化があるのだそうです。今後のことを考えると屋根リフォームした方がいいとは思うのですが予算があまりなく、不安です。高機能で耐久性がある屋根材は高額のようですが、予算がない人でも選べる屋根材はありますか? 安いだけですぐにダメになるのであれば意味がないので、どのくらいの耐用年数かも含めて教えて下さい。 |
ストレート瓦は軽量で単価も安く、現在の日本の瓦の主流です。日本古来からの瓦は耐久性に優れ、外的要因で壊れない限り長持ちし、手入れをしていれば50年〜100年の耐用年数があります。半面、非常に重量があるため、地震や自然災害などの耐震性に弱いことから近年では軽量で耐震性、耐久性の高い屋根材が主流となっています。その中でも「ストレート瓦」は軽量で単価も安く施工もしやすいため、今や日本の瓦の主流となっています。これまでの瓦の半分以下の軽さです。ストレート瓦の中で人気なのが、風雨や日光にも強い化粧ストレート屋根です。重量が軽いため耐震性に優れ、色や柄も豊富に展開されており、外装にこだわりのある方からも好評です。デメリットは通気性が悪いことで、下地材の腐食や劣化が起こりやすくなる場合があり、定期的な塗り替えが必要なことです。 一方、厚形ストレート屋根はセメントと砂を原料としています。換気性が良く、海岸付近の塩分に強い特徴があります。デメリットとしては補修塗料が定期的に必要となり、塗膜が薄くなると酸性雨に弱いことです。 ストレート瓦は魅力的な特徴、コストメリットがある一方、定期的なメンテナンスが必要なため、ランニングコストを想定しなくてはいけません。7年〜10年に一度は防水塗装が必要でしょう。20年以上が経過すると下地板も傷んでくるため、葺き替え工事が必要となります。外的要因がなければ30年はメンテナンスフリーが保証されているガルバリウム鋼板という屋根材があります。工事時の費用は1.5倍と高くなりますが、長い目で見た時のコストメリットは高くなります。屋根材は豊富にありますので、お住いに最適な屋根材とリフォーム方法を専門業者に相談されて検討しましょう。 |
屋根のリフォームはどのくらいの期間がかかりますか?築16年ほどの2階建ての自宅の屋根リフォームを考えています。ご近所の方がされた屋根の無料点検に我が家も便乗してお願いした際に、瓦の退色と部分的な破損が見つかり、傷んでいる箇所の写真も見ました。軽度の傷みのようなので、応急処置をして頂いて終わりました。その後、ちゃんとした補修も兼ねて屋根のリフォームをしようかと妻と相談しました。ただ、私も妻も仕事をしており、平日は家にいません。リフォームはどのくらいの期間がかかるものでしょうか?工事は我々が不在でも進めて頂けるのか教えて下さい。 |
リフォームの方法により異なりますが1週間〜10日くらいと考えましょう。屋根リフォームには大きく2種類の方法があります。「屋根葺き替え工事」と「屋根カバー工法」という工事です。まず、専門業者が屋根の状態を調査し、屋根の状況を見た上で適したリフォーム方法を提案してくれる、という流れになります。屋根葺き替え工事は今の屋根材を全て剥ぎ取り、新しい屋根材に変えます。より軽く耐久性を始めとした高機能の屋根材に変えることで耐震性を含めた付加価値があります。古い屋根材を撤去してから屋根下地に傷みがあれば補修し、内側の防水シートなども交換するため全体を一掃できます。葺き替え工事では今の屋根材を撤去しなくてはいけないため、処分費用と作業が嵩み、工期期間は長くなります。 一方、屋根カバー工法は現在の屋根を残しながら、上から下地処理を施し、新しい屋根で覆っていきます。屋根を二重にする方法のため、断熱性や防音性が向上します。屋根材を撤去しないため作業が短縮でき、工期が短く済むため、低コストで行えるメリットがあります。お急ぎの方にもお勧めのリフォーム方法です。しかし、現在の住宅が屋根瓦であれば工事が出来ません。いわゆる二重屋根になりますので屋根の重量が増えてしまうからです。また、屋根の劣化が激しい場合も内部補修が必須になるため、カバー工法が選択できないことがあります。屋根の状態によって適正な方法を選ばなくてはいけないため、専門業者の提案を聞き相談しましょう。 尚、工事は屋外ですので、ご依頼者様が不在であっても工事が可能です。屋根工事は大掛かりな工事ですので、ご近所への挨拶や安全対策など地域の方への迷惑にならないよう配慮してくれる業者であるかも探す時のポイントにしましょう。 |